塗膜調査・分析

塗膜調査の対象施設
〇 棟梁(道路橋や鉄道橋)
〇 洞門
〇 排水機場
〇 ダム、水門等
〇 石油やガスの貯蔵タンク
〇 船舶
塗膜調査・分析
① 剥離・かき落とし時の作業者の安全確保
橋梁(道路橋や鉄道橋)等の鋼構造物に塗布されている塗膜(塗料)にはPCB(ポリ塩化ビフェニル)、鉛、クロムといった有害物質が含まれている可能性があります。この塗料の剥離、かき落とし作業時の作業者への暴露が懸念されており、労働安全衛生法で各有害物質に対して基準値が定められています。
PCB | 鉛 | 総クロム | |
労働安全衛生法 適用基準 (含有量試験) |
1wt% | 検出されないこと※1 | 1wt% |
※1:JIS K 5674では0.06wt%以下を鉛フリーと規定している
② 塗膜を産業廃棄物として適切に廃棄したい
剥離後の塗膜は産業廃棄物となるのでPCBの含有試験やPCB、鉛、六価クロムの溶出試験を行い、適切に廃棄しなければなりません。(下記フロー参照)
PCB | 鉛 | 六価クロム | |
低濃度PCB廃棄物 該当基準 (含有量試験) |
0.5mg/kg | - | - |
特別管理産業廃棄物 判定基準 (溶出試験) |
0.003mg/L | 0.3mg/L | 1.5mg/L |